違いは、科学的根拠と熊本唯一の専門性

足指パッドやサポーターをお勧めしない理由

本日もブログをご覧いただきありがとうございます。

本日は、クライアント様から頂いた質問を皆さんで共有したいと思います。

「骨盤の位置や歩き方を綺麗にしたり、足の形を綺麗にしたいんだけど、どの足指パッドがお勧めですか?」

こんな質問でした。

ところで、今、足指パッドやサポーターが流行っているのですか?

調べたところ、なんとアマゾンの売り上げやInstagramのハッシュタグにも「#足指パッド」ですごい件数投稿されています。

LIGHT SWELLとしては、足指パッドや足指サポーターはお勧めしていません。

これには、理由があります。

①足の指を広げる事では、綺麗な歩き方にはならない。

②足の指を広げると、足の構造が崩れ、パフォーマンスを下げて痛みが出る。

大きく分けて、この二つが挙げられ、足の指を広げることに意味はありません。

この二つについて説明していきます。

①足の指を広げる事では、綺麗な歩き方にはならない。

綺麗な歩き方には、様々な認識があるので「これが綺麗な歩き方です」という風に言えませんが、あえて、綺麗な歩き方を効率の良い歩き方とするならば、足の指を広げることは非効率な歩き方となります。

歩くときは、前に進む推進力と足が地面に着地した際に衝撃を緩衝してくれる作用があります。

そして、推進力を高めるときは、距骨という骨が回外という動きをして、土踏まず(アーチ)が高くなりつつ、足の指の間が狭くなります。

さらに、衝撃を緩衝しているときは、距骨という骨が回内という動きをして、土踏まず(アーチ)が下がりながら足の指の間が広くなります。

これらの、アーチが高くなったり低くなったりを繰り返しながら、推進力を高めつつ衝撃を和らげる機能を持っているのが「足」です。

凄いですよね。足は勝手に形を変えながら歩き方を効率的にしてくれています。

しかし、この足の指に何か物体が挟まったらどうなるでしょうか。

常に、足の指が開いた状態を強制させられ、パタパタと歩いてしまします。

これが続いてしまうとアーチが低下した状態である扁平足となりやすく、非効率な歩き方や痛みが出現します。

特に女性は統計的に扁平足変形になりやすいというデータがありますので、注意が必要です。

扁平足変形が進むと、変形性膝関節症にもなりやすく、人工関節等の手術となってしまう可能性もあります。

②足の指を広げると、足の構造が崩れ、パフォーマンスを下げて痛みが出る。

先ほど、非効率な歩き方になるというふうに書きましたが、非効率な歩き方というのは、パフォーマンスを大きく下げます。

痛みも出しますし、リズムも崩れます。

以前、足の構造の崩れが体幹安定性を低下させるという動画を投稿しました。

この時、足部を扁平足の形にあえて崩しているのですが、それは足の指を広げるようにしているという事です。

それだけで、体幹安定性は著しく低下して、パフォーマンスを下げます。

足の指を広げるという感覚は、一般的には運動能力や柔軟性を改善するようなイメージですが、結果的に著しくパフォーマンスを低下させます。

一部スポーツの分野では足指の間に手の指を入れて動かすといったトレーニング(?)もあるようですが、同様にパフォーマンスを低下させます

まとめ

調べたところ、スポーツの分野やヨガなどでも足の指を広げることを、推奨しているようですが、これは間違いです。

明らかにパフォーマンスを低下させます。さらに扁平足や変形性膝関節症につながる可能性も考えられます。

もちろん、5本指靴下も同様の結果となりやすいです。

しかし、足の構造や歩き方を改善したい場合には、有効的な手段としてオーソティックス(オーダーメイドインソールですが、これも変なものを使用すると痛みの原因になります。)や靴を変えてみるという事も重要です。

特に、靴を自分の足に合ったものに変えるというのは簡単に始められる手段だと思います。

スリッパや靴だけど踵(かかと)が柔らかいサポートできない靴は、足のバランスを崩しますが、踵の部分であるヒールカップと呼ばれる場所がしっかりしている靴やMP関節部でちゃんと曲がる靴などは足の構造が崩れにくいだけでなく、パフォーマンスを高めてくれます。

私は、アメリカの足病医から足のバイオメカニクスについて多くを学ばせて頂きました。日本にも足で悩まれている方はとても多いです。痛みや不調だけでなく、スポーツのパフォーマンスアップや子供の足を育てる足育などで、お困りでしたらお気軽にご相談ください。

熊本市東区御領2丁目1-2-2

科学的根拠に基づいたパーソナルヘルスケア

LIGHT SWELL

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