熊本市東区御領で新しいリハビリと専門的なコンディショニングをご提案しているライトスウェルです。
8月24日のテレビを見ていると、九州特に福岡地方の情報番組で足に関する特集を行っていました。
足の崩れを改善する体操を行なっており、足の指を伸ばすというものでした。
そして、体操担当の方が「足の指を伸ばす前に足の崩れを評価する為に目を閉じ、その場で足踏みを行います」と説明していました。
目を閉じ、その場で足踏みが足の崩れの評価??
この場合、目を閉じて足踏みすることで、人間が姿勢を保持するために必要な①視覚情報②体性感覚情報(カラダの感覚)③迷路感覚(重力下でのふらつきや傾きの感覚)のうち、①視覚情報を制限しているので、②体性感覚と③迷路感覚での身体の姿勢保持を評価しているだけです。
テレビで、このような情報が流れることで、足の崩れに対する正しい評価ができなくなってしまいます。
メディアの情報が全て正しいわけではありません。取捨選択することが重要です。
前置きが長くなりましたが、今回は特に女性に多い足部の崩れについてブログを投稿します。
実は、とても多い足の崩れ
人間の骨はおおよそ200個と言われています。
大小様々な骨により構成されていますが、その中でも足は全身の1/3に当たる56個の骨(両足合計)によって構成されています。
これは、一つの部位としてはとても多いです。これだけ骨の数が多いということは、多くの関節を構成しているとも言えます。つまり、複雑でしかも連動した動きが可能になっています。
逆にいうと、一つの関節が崩れるとその崩れに連動して不調を生みやすくなるということです。
女性は、男性と比べ身体を構成する組織が柔らかい傾向にあります。
結果的に、足部の構造が崩れやすい要因となっています。
足部の崩れが引き起こす身体の不調
今回は、膝の痛みで来られたクライアント様に許可を頂き、足部の崩れを見ていきたいと思います。
これがクライアント様の足部ですが、アメリカ足病医学に基づく評価にて状態を確認すると、左足が緩い状態です。
緩いことで、歩いたり立った状態で足の機能が正常に働かず、膝や股関節、腰に対し負担が強くなり痛みの原因となります。
また、緩い足の場合そのままにしておくと、筋肉が切れてしまい手術となることもあります。
さらに、重要な事として、足部は今回のように「緩い足」だけでなく「硬い足」の状態もあります。
2つの状態ともに、マッサージでは余計に緩くなり過ぎ、痛みや足部の崩れが増悪してしまいます。
ブログの最初でも書きましたが、マッサージや足指を伸ばすといった体操や運動は注意が必要です。
問題は多岐にわたる
今回、クライアント様は膝の痛みを訴えられましたが、実は足部の崩れは痛みだけが問題となるわけではありません。
スポーツ選手の場合は、足部の崩れによりケガをしやすく、パフォーマンスが低下します。
産後場合は、足部の崩れにより腹圧が下がり、女性特有の問題が発生しやすく姿勢の崩れにつながります。
子どもの場合は、足の成長に問題が生じ、姿勢や視力、歩き方などにも悪影響がみられます。
足部は唯一地球と接する部位
足部はとても重要です。
足は、関節の数が多く地球と唯一接しているので、足部の崩れはそのまま身体の崩れにつながる可能性があります。
足部医学の先進国であるアメリカでは、内科や外科と同様に足専門の医師である足病医が存在します。
日本には、その足病医制度が存在しません。
私は、アメリカ足病医から直接指導を受け、足問題のバイオメカニクスや病態を学んできました。
熊本にも多くの足の痛みや、足部の崩れから生じる身体の痛みや不調を訴える方が多くいらっしゃいます。
この問題を解決するために、ライトスウェルは今後も専門的に身体のお悩みを解決したいと思います。
気になる方はお気軽にご相談ください。
科学的根拠に基づいたパーソナルヘルスケア
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