違いは、科学的根拠と熊本唯一の専門性

第1回痛みについて(痛みシリーズ)

痛みについてのブログを9回に渡って書いていこうと思います。

なぜ、痛みが出るのか、痛みはどうすればいいのか。生きていたら必ず痛みを感じますがそもそも痛みとはなんなのか。

詳しく痛みについて考えていきたいと思います。

まず、記念すべき第1回は「痛みについて」。

LIGHT SWELLにお越し頂く方のお悩みで一番多いのが「痛み」についてのご相談です。

膝や足の痛み、肩や頭痛についてのご相談をお受けする事が特に多いです。

痛みがある時って何をされますか?

①痛みを感じた部分を揉んだり、叩いたり。

②マッサージや整体に行って、思いっきり揉んでもらう。

この2つのどちらかをされている方が多いのではないでしょうか?

しかも気持ちよさそうですね。

しかし、本当に痛みをとる為にはどちらも的を外れています。

現に、揉んだり叩いてスッキリ痛みが良くなった方を見たことがあるでしょうか?

私はありません。

なぜなら、痛みを感じている部分の筋肉ではなく、実は別の場所で痛みが生じていて、それを脳が感じ取っているからです。

人の身体は、膜の組織に包まれています。テレビ等でも有名になった筋膜も膜の一つです。その膜の組織は、「第二の骨格」とも呼ばれており、薄い膜でできたウェットスーツを着ているようなイメージです。

今回からこの人の身体を包んでいる膜のことを膜組織ということにします。正確には結合組織といいます。

その膜組織の中に、痛みを刺激として感じ取るセンサーが無数に点在しています。そのセンサーで受け取った刺激が脳に送られて初めて「痛い!」と痛みを認識します。

つまり、痛みは筋肉が悲鳴をあげているのではないのです。

だから、「こってますねー!これは、痛いはずですよー。」と言いながら、いくら筋肉をぎゅうぎゅう押したり、もみほぐしても、痛みの解決にはならないです。

では、どうやって痛みを解決するのか?

大きく2つに分けて考えてみます。

1つ目は、膜組織の調整が重要です。

全身を包んでいる膜を筋と一緒にもんだり叩いたりしては、膜にあるセンサーが変な情報を脳に送ってしまいますし、痛みの解決にはなりません。

優しく調整する事が重要です。痛みで硬くなってしまった網目状の膜組織を優しく元に戻すように。

例えば、絡まったセーターを少しずつ解きほどくように。

2つ目は、お腹の中(腹腔圧)の圧力の調整が関係しています。

皆さんのお腹のハリや弾力に関わる「圧力」が大きなカギを握っています。

お腹の圧を筋トレで鍛えるのではなく、良好な加減に調整することで改善がみられます。

思い出していただきたいのは、赤ちゃんの身体です。赤ちゃんは筋トレなどはせずに1歳になるとぽっこりお腹のまま上手に歩き出します。このぽっこりお腹こそが腹圧(腹腔圧)です。一般的に体幹が大事とされ筋トレを行ったりしていますが、筋トレは筋線維と呼ばれる筋肉の1本1本の線維を肥大させることであり、重要なのはお腹の中の腹腔圧を高めることです。

産後ケアやスポーツの分野でも体幹を安定させる為に筋トレを行いましょうと説明され、激しいマシーントレーニングやヨガ・ピラティスを行いますが、本当の意味で体幹を安定させる為には間違いです。筋トレで動作が安定するのであれば、筋トレをいっさい行わない赤ちゃんは、歩けないはずです。

まとめ

今回は痛みの概論的な話になり、ざっくりしていましたが、今後9回にわたりさらに痛みについて掘り下げていきます。「膜の調整」や「腹圧(腹腔圧)」と「痛みの関係」についても、さらに説明させていただきます。LIGHT SWELLは健康増進・疾病予防に特化した理学療法士による科学的根拠に基づいたコンディショニングを行います。健康に関しては、「これは良いだろう」という情報やイメージがメディアなどの影響で世間に溢れています。

しかし、それで確実に良くなったという事がないのが現実です。

揉む・叩くなどのマッサージや整体ではなく、科学的根拠に基づき解決する事が大事です。

次は、痛みと直接関係がある膜組織について書いていきますのでぜひご覧ください。

ありがとうございました。

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