違いは、科学的根拠と熊本唯一の専門性

睡眠を考える②-痛みと睡眠の関係-

今回も、身体にとって重要な役割がある睡眠について考えていきます。

前回は、基本的な睡眠のシステムについて投稿しました。前回のブログはこちらからご覧ください。

今回は、お悩みを抱えている方も多い、痛みと睡眠の関係について考えていきます。

痛みとは

痛みに関しては、以前のブログで詳しく投稿していますので、そちらを見て頂くと嬉しいです。

なのでここでは、簡単に痛みについて捉えていきます。

痛みを感じる順番は、①痛みを皮膚や関節などで感じる ②感覚神経を通じて、背骨(脊柱)の大きな神経(中枢神経)を通じて脳へ入力される ③脳の中でも意識的に痛みを感じる部分(視床)に痛み情報が入る ④大脳皮質というところで『痛い!』と認知される

簡単に捉えると上記の流れで、ケガや傷ついた部分が脳で認知されます。

しかし痛みは、なぜ感じると思いますか??

現在、痛みの意味は、痛みは生きていく上で大事な警告であると理解されています。

痛みがあるというのは、身体が無理しちゃダメって教えてくれてくれている証拠なんです。

ライトスウェルでもお伝えしているように、強いマッサージや強いストレッチを痛みを我慢してまで受けるというのは、大事な身体の警告を無視していることにも繋がります。

とはいえ、痛みを我慢する場面もあります。

痛みを我慢し続けると、どうなると思いますか??

痛みを我慢し続けると、痛みが常に感じるようになり慢性化します。

慢性化の怖い所は、痛みを常に感じる脳内ネットワークが出来上がってしまうことなんです。

つまり、いつも痛みのことばかり考えて他のことを考えられなくなります。

起きても寝ても、楽しい時間帯でも痛みの事ばかり。

それによって、睡眠障害不安や抑うつ生活の質の低下(QOLの低下)にまでつながります。

痛みと睡眠の関係

痛みが継続すると慢性化し、睡眠障害がみられ不安や生活の質が低下することがわかりました。

しかし、実は睡眠と痛みの研究については現在も研究中の内容が多く、正確に分かっていないことが多く存在します。

そんな中、一つの論文をご紹介します。

ボストン小児病院の研究者Alexandreらが、イギリスの有名な医学誌「nature medicine」に発表した論文です。

簡単にお伝えすると『睡眠時間が短いと痛みを感じやすい』ということ。

さらに、睡眠時間が短くなると「イブプロフェン」などの鎮痛剤の効果も低下するという結果も出ました。

これにより、睡眠時間が短くなるとより、痛みを感じやすくなり鎮痛剤の過剰服用の危険性も訴えられていました。

つまり、痛みはそのままにしておくと、慢性化して睡眠障害を起こし、さらに睡眠障害は痛みを感じやすくするということです。

十分な睡眠をとる為に

痛みには睡眠が重要なことがわかりました。

睡眠を十分にとる為のヒントをお伝えします。

人間には、脳波や呼吸・心臓の心拍などの様々な生体リズムがあり、睡眠にはサーカディアンリズムという25時間程度のリズムがあります。

これらのリズムは、それぞれが同期しており周期的なリズムをつくります。

睡眠が十分に取れないということは、このサーカディアンリズムを含めた睡眠のリズムが崩れている可能性があります。

結果、睡眠のリズムが崩れると全身的な生体リズムも崩れやすくなりますし、急激にな不調を招きやすくなります。

つまり、睡眠を十分にとる為には、食事を規則正しく摂ったり、同じ時間にベッドに入り寝るようにするなど、生活リズムを整え生体リズムを整えることが結果的に睡眠リズムも整えやすくなります

次に、十分な睡眠のポイントとして午前中に誰でも良いので握手したりボディタッチを行ってみてください

これにより、脳内ホルモンであるセロトニンが分泌されます。

セロトニンは、痛みの緩和につながるだけでなく、夕方の眠気のスイッチであるメラトニンの分泌に繋がります。

そのメラトニンによる眠気スイッチは夜になるにつれ増し、自然な眠気につながります。

眠ることで、痛みの緩和やストレス改善だけでなく、脳内のゴミであるアミロイドβタンパクの排泄による認知症予防にも繋がります。

もし、睡眠不足や慢性的な痛みにお悩みでしたら、ライトスウェルへ来られるのは午前中をオススメします。

ライトスウェルのリハビリは、リズムを同期させ生体リズムを科学的に整えます

まとめ

睡眠と痛みの関係性は現在も研究されていることも多いです。

しかし、慢性痛は睡眠不足を引き起こし、睡眠不足は痛みを感じやすくしてしまいます。

痛み改善のポイントは、①痛みを長引かせないこと②よく寝ること③リズムの整った生活を送ることです。

痛みを感じたら、慢性化し脳内で痛みのネットワークができあがる前にぜひご相談ください。

目次