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第4回カラダの調子とリズムの関係(痛みシリーズ)

いつもLIGHT SWELLのブログを見て頂きありがとうございます。

痛みについて9回にわたりブログを投稿していますが、その4回目です。

第3回では『痛みを感じる7つの原因』について投稿させて頂きました。

その中でも大事なのは、膜組織のゆがみによる、脳と身体のリズムの不一致ということをお伝えしました。

このLIGHT SWELLに痛みのお悩みで来られる方も、この原因に当てはまる方がとても多い現状です。

この脳と身体のリズムの不一致とは言っても、なかな聞き慣れず理解が難しいので、今回はカラダの調子とリズムの関係について書いていきます。

「なんだか調子が悪い」と感じる時は、脳と身体のリズムが崩れている

私たちは、環境の変化やストレスがかかる状況に接した時、それらに左右されないようにカラダの中を一定の状態に保ち続けようとする力を持っています。その調整機能の一つが生体のリズムです。

人の身体は様々な生体リズムによって、カラダや精神の状態が一定に保たれるようにできています。

たとえば、心臓の鼓動や呼吸、病院で行う脳波検査などの脳波、これらは秒単位でリズムを刻んでいます。

起床時間や就寝時間も、サーカディアンリズム(体内時計)と呼ばれ、目覚まし時計がなくてもいつもと同じ時間に目が覚めたり、同じような時間に眠たくなるといったリズムを持っています。体温や血圧なども1日単位で刻まれるリズムです。

女性の場合は、月経のような1ヶ月周期のリズムもあります。

このように、カラダの中には多種多様なリズムが存在しているため、私たちが「今日なんだか調子悪いな」と感じている時には、これらのリズムが崩れているといえます。

リズムが崩れる原因は大きく分けて2つ

1つは、働き過ぎや睡眠不足のような健康を害する生活習慣を続けることで生体リズムが崩れて、体調不調を招くパターン。

もう1つが脳と身体のリズム不一致です。これは、身体の中でスムーズに滑って動くはずのミルフィーユ状の膜組織の滑りや弾力性が悪くなって身体が硬くなってしまうことが大きく影響しています。

ケガや手術後の癒着、変なマッサージや整体、無理な姿勢などの様々な理由から膜組織が硬くなってゆがみが出ると、膜組織間の滑りも悪くなり、良くない刺激や感覚を感じる身体のセンサーから神経にて脳に伝わり、それが、肩こりや腰痛、膝の痛みとなって表れます。

そのことからも、揉むことや叩くなどのマッサージは痛みに対し効果がないことが分かります。

さらに、人の身体は膜組織がウェットスーツのように全身を包んでいます。今、あなたが着ている服の左下側をさらに左下方向へ引っ張ってみてください。すると、胸周辺や右の肩周辺が詰まるような感じがありませんか?今、やって頂いた服を引っ張ったように、全身を包んでいる膜組織は、身体の安定の為に必要な組織ですが、それゆえにどこかが詰まりや硬さが生じて、上手に膜組織の層間が滑らなくなってしまうと、その情報は悪い感覚として脳に伝わり痛みが出てしまいます。

赤ちゃんのように生まれてすぐは、身体が柔らかく膜組織の滑りも良好ですが、成長し社会に出て仕事や家庭環境、生活環境の影響、ケガや運動、手術の影響、産後の体調の変化さらにストレス等の影響により、身体の様々な部分に硬い部分と柔かい部分ができてしまいます。赤ちゃんのように全身的に身体が柔かいと身体のリズムは一定で良好な感覚情報が脳に伝えられますが、様々な要因で、硬い部分と柔らかい部分が入り混じることで、身体全体のリズムの調和が崩れてしまいます。第3回でお伝えした「カチコチな身体」は身体のリズムが崩れている状態であり、膜組織の滑りが悪くなった状態の身体のことを指します。

その身体全体のリズムの調和が崩れてしまうと、どうなるでしょうか。

全身の膜組織の硬さに違いがある為、その身体の情報が脳へ伝わり「痛み」になって現れたり、「歩くリズムが崩れ変な歩き方になる」、「姿勢が崩れ背中や腰が曲がる」、「足が挙がらずつまづき転倒する」、「身体の辛さが精神に影響して毎日が苦しくなる」などといったことが起きてしまいます。このリズムのズレをうまく整うようにコンディショニングすることで、膜組織の硬さのバラツキが調整され、おのずと良好な感覚が脳に伝達され歩いても痛みを感じない、心地よいリズムで飛び跳ねるような歩き方が再び戻ってきます。

脳と身体のリズムが調整された状態とは

このように歩くことをはじめとする色々な動作で呼吸や身体の中の多様なリズムがそろうと身体を動かす際のパフォーマンスは大きく変わってきます。さらに全身が調整され身体を動かすと、膜組織の張力や弾力性を効率的に使えるようになり、腹圧が高まることで体幹が安定して、手足が上手に動かせるようになってきます。

多くの一流スポーツ選手はそれらをうまくやってのけます。

トップレベルのスポーツ選手は、身体が柔らかくバネがあり、身体のリズムをリズミカルに使って試合の際に成果を出します。逆に、筋トレを積極的に行い身体が大きくなった選手はケガが増えたり、ヨガを無理な姿勢で頑張って行っている方の中にも、ケガや痛みで苦しんでいる人が多く存在します。

箱根駅伝の選手たちを例に説明します。

山下りの6区の選手は、重力に任せて山道を転がり落ちるようなフォームで走っていきます。道の環境に合わせて、カラダが自然に最適なパフォーマンスを発揮しています。登りにおいても、実は前に転がり続けることが重要です。足には、かかとの丸みや足首の動きで前に進んで転がるしくみが人間には備わっています。その足の仕組みに膜組織の弾力性が連動します。膜組織の弾力性で生じる腹圧の高まりによってゴムボールが弾むように、カラダがリズムかるに押し上げられて、山道を駆け上がっていくことができるのです。

まとめ

今回は、カラダの調子とリズムの関係について投稿させていただきました。人の身体は膜組織に包まれており、その膜組織のゆがみが生じることによって、生体リズムが崩れることで、脳へ悪い刺激が入り痛みへとつながります。この膜組織は、普段の生活環境やケガ、産後の身体変化、強いマッサージや整体などでもゆがみが生じ痛みを増強させて歩き方や姿勢を崩してしまう要因につながります。また、パフォーマンスが良い選手は、膜組織の調整が良好であり、その影響で腹腔圧が高く、ゴムボールが弾むようなケガしにくい身体を手に入れています。

身体の調整は科学的根拠に基づいた正確な調整が必要です。お身体にお悩みをお持ちでしたらお気軽にご相談ください。

次回は、痛みと関係性が高い、腹腔圧いわゆる腹圧の効果について投稿します。

ありがとうございました。

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