違いは、科学的根拠と熊本唯一の専門性

(産後ケア)ウィメンズヘルスケア①

ヘルスケア・ウェルネスに特化したLIGHT SWELLです。

LIGHT SWELLは、理学療法士による科学的根拠に基づいたコンディショニングを行います。

今回は、ウィメンズヘルスケアについてブログを書きたいと思います。

第1回は骨盤底筋群に関して。

人の骨盤底(骨盤の底の方)には、一度は聞いたことがある方も多いかもしれませんが骨盤底筋群と呼ばれる様々な筋群がありハンモック状に支えられています。

産後に女性の体調が崩れてしまうと「骨盤底筋群を鍛えましょう」ということで、お尻上げの筋肉トレーニングを指導されることが大変多いです。

しかし、骨盤内には骨盤底筋群のみならず、靭帯や筋膜などの膜組織(結合組織)による複合的な支持するシステムが存在します。

妊娠・出産によりこれらの膜組織は伸長され、簡単に弱くなってしまい骨盤を支えるシステムが低下します。

筋トレブームも手伝い、簡単に理解しやすくイメージしやすい筋肉ですが、筋肉には種類があり大きく分けると、身体の内側を支えるインナーマッスルと身体の外側を支えるアウターマッスルに分けられます。

インナーマッスルは姿勢や身体の基本的な動きをサポートします。

アウターマッスルは最大筋力を高めたり、瞬発力を発揮します。

そして、これは生理学的特徴なのですが、アウターマッスルを過剰に使用すると逆にインナーマッスルはバランスを取る為に、働きをあえて抑えます。つまり、負荷の強い筋トレは身体を支える筋力の活動を低下させるということです。

骨盤底筋群は、身体を支えるインナーマッスルになります。

そこに、頑張るお尻上げやその他の筋トレを行うと逆に骨盤底筋群の働きを低下させるということです。

では、どのようにして出産などを経験して身体の不調の原因となった骨盤を調整するかと言いますと、それは筋の活動性の向上と膜組織の安定化がとても重要となります。

筋の活動性向上について

筋トレというのは、筋の肥大を指します。筋の繊維が肥大化することです。しかし、筋は軽い負荷でも反復して動かすことで、筋の働きを高めてくれます(αモーターニューロンの発火のタイミングの適切さと発火する動員の量の増加)。

スポーツで例えると、1度目よりも2回・3回と回数が重ねるごとにより簡単に身体を動かせるようになることを経験した方も多いのではないでしょうか。そのように身体は回数を重ねるごとに、筋肉を働かせるタイミングが適切となり、それが運動学習へとつながり適切な運動をより容易に行えるようになります。

頑張る筋トレではなく、軽い運動で筋肉の活動性を高め、身体の学習を高める必要があります。

膜組織の安定化

冒頭でもお伝えした通り、骨盤周囲には骨盤底筋群のみならず、靭帯や筋膜などの様々な膜組織が存在します。

筋肉の肥大には時間がかかります。最大筋力の8割程度の力で何周もトレーニングをやり続ける必要があります。

しかし、その筋肉を包んでいる筋膜などの組織は適切なコンディショニングを行えば安定性は急激に高まります。

いわゆる体幹安定性が高まり骨盤周囲の活動性と安定性が向上することで問題の改善につながります。

まとめ

妊娠出産後に発生しうる女性特有の問題に関して早期から対応することが重要です。

もちろん体幹安定性や骨盤安定性に関わる骨盤底筋群の筋の活動性を高めることは重要ですが、昔ながらの筋トレだけでは解決しない問題も多数考えられます。

それは、骨盤に存在する組織が筋肉だけではなく、膜組織などの結合組織によっても構成されているからです。

また、骨盤は仙腸関節(お尻周囲の関節)が重要ということで強い負荷で調整される場面も見受けます。

確かに、仙腸関節にはうなずきのような動き(フォースクロージャーやフォームクロージャシステム)が見られ骨盤を締める運動のように伝えられますが、それらといわゆる骨盤が締まるということは完全にイコールではありません。

仙腸関節も膝や肘の関節と同様の滑膜関節(膜組織に包まれた関節)です。

無理やり動かしたり、調整すれば身体の安定性は低下し、かえって体調を崩します。

身体はデリケートだからこそ専門的に科学的根拠に基づいたコンディショニングが必要です。

お身体に不安を感じたら、お気軽にご相談ください。

熊本市東区御領2丁目1-2-2

科学的根拠に基づいたパーソナルヘルスケア

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