違いは、科学的根拠と熊本唯一の専門性

心の健康と食生活②PMS編

前回投稿した『心の健康と食生活①』は、多くの方から嬉しいメッセージを頂きました。

本当にありがとうございます。

今回は、その2ということで世界的な課題となっているPMS(月経前症候群)を中心にブログを投稿したいと思います。

ぜひ、ご覧ください。

PMSとは

ライトスウェルは、今までの活動が認められ世界理学療法連盟ウィメンズヘルスグループに所属することを認められています。

そしてこのウィメンズヘルスグループでは、最新の研究や世界の動向などの情報がタイムリーに届けられますが、やはりPMSについての話題も多いです。

PMSとは何か??

PMS(月経前症候群)とは、月経前に3〜10日間続くカラダも心にも何らかの症状が現れることを指します。

PMSの特徴として、月経が始まるとともに症状が減退ないし消失します。

身体的・精神的に状態が不安定となりやすいため、基礎体温を評価することによって対応することが必要だといわれています。

PMSの科学的な情報

インターネットや雑誌などでPMSが取り上げられていますが、実は間違った情報も多いので現状わかっている範囲でPMSの科学的な情報をお伝えします。

①PMSは、病因・病態が明らかでない為、病院では標準的治療は確立されていません。

②日本産科婦人科学会において治療計画を立てる際には、イギリスの産科婦人科学会学会のガイドラインを利用した治療が行われています。

③イギリスのガイドラインをもとに、症状の重症度別に各種の薬物療法と非薬物療法が用いられています。

④ガイドラインに挙げられている散歩やヨガなどの有酸素運動に関しては、質の高いランダム化比較試験はほぼ存在せず、十分な根拠のある内容ではない。

以上、①から④に挙げた内容が現在わかっている科学的根拠となります。

PMSの症状は辛いのに、お薬での対処療法や怖くなるような手術しかないことが現状です。

PMSと栄養

では、PMSと栄養の関係について考えていきます。

2020年にInternational journal of preventive medecineにて報告された『PMSの症状がある女性は、カルシウムが不足している』との報告から、カルシウムを摂る必要性が高いと考えています。

成人女性が摂取すべきカルシウムは、1日650mgとされていますが20代から40代のどの年代もデータによると400mg前後しかカルシウムを摂取できていません。

カルシウムは、乳製品や野菜、豆類、小魚と様々な食事に含まれていますが、実は乳製品以外の食品からは摂取は困難であり、乳製品自体も食事習慣がなければ継続的に摂取が難しい食品でもあります。

さらに、研究ではPMSに効果があったとされるカルシウム量は1日1000mgから1200mg程度とされています。

コップ一杯の牛乳を220mgとすると、6杯程度毎日牛乳を飲まないといけない計算となります。

これは、難しい・・・お腹下しちゃいそう。。。

そんな時は、サプリメントも視野に入れて摂取するのも一つの方法だと考えられます。

カルシウムは、骨粗鬆症の予防にもなりますので未来の健康も含め摂取してみても良いかもしれません。

ライトスウェルでは?

適切に女性ホルモンがリズム良く分泌され、月経周期のリズムが一定になるように、そのリズムを崩していると予測される組織と精神を穏やかにさせる神経の滑走性や神経伝達物質に対しアプローチを行います。

問題となる部位は、個別性があるので一概には言えませんが、骨盤周囲の組織の可能性もありますし、脊椎や頭頸部周囲の組織など全身的に評価を行い、骨盤周囲の組織の適正化や副交感神経系の活性、さらにオキシトシンやセロトニンといった神経伝達物質の分泌促進も視野に入れアプローチします。

結果的に、不安や痛みの軽減、ストレスホルモン値の低下、ストレス耐性の向上、月経リズムや生活リズムの適正化などを目指します。

まとめ

今回、繊細な問題であるPMSについて取り上げました。

PMSは、女性の問題としてだけ考えるのではなく、男性の方にもぜひブログを読んでいただき、女性の不安や辛さにも理解を示してもらいたいと考えています。

これらウィメンズヘルスに関しては、おそらく熊本で唯一世界理学療法連盟ウィメンズヘルスグループに所属しているライトスウェルの課題だと考えています。

今後も、ウィメンズヘルスに関して世界の動向や最新情報などが分かりましたら、皆さんにお伝えしたいと考えていますのでよろしくお願いします。

長文を読んでいただきありがとうございました。

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