違いは、科学的根拠と熊本唯一の専門性

痛み改善:マッサージとストレッチを行わない理由

みなさんこんにちは!

ライトスウェルでは、痛みに悩まれている方が多く来られます。

痛みについて相談した場合、一般的に行われるのはマッサージやストレッチではないでしょうか??

ライトスウェルでは、マッサージやストレッチは行いません。

痛み改善の為に、全身の結合組織(膜組織)を調整しつつ腹圧(体幹)を高め神経の滑走性などを改善していますが、みなさんが最初に驚かれるのは、『こんなに柔らかく触れる感じでいいの??』ということ。

そして、そのままスヤスヤと眠られる方もいるほどです。

今回は、これらの理由について分かりやすくブログにしたいと思いますので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

1.なぜ、強いマッサージやストレッチがダメなのか

まず、強いマッサージやストレッチがダメな理由についてはこちらのブログで詳しく書いていますので、ぜひ読んでみてください。

今回は解剖生理学的視点やデータをもとにさらに詳しく考えてみましょう。

まず、人体を構成する組織は4つに分類されます。

①上皮組織(覆う組織:消化管や気管、卵管など)

②結合組織(膜の組織:神経や筋肉、血管、骨などを包んでいる膜の組織)

③筋組織(筋肉:筋肉の組織)

④神経組織(神経:神経の組織で感覚や運動、自律神経など)

ライトスウェルは、主に筋膜などの結合組織と痛みなどに直接影響する神経組織に対し調整を行います。

有名な筋膜は、結合組織の一部であり、神経を包んでいる膜や血管を包む膜、骨を包む膜、関節を包む膜なども結合組織です。

これら結合組織は、実はネットワークを形成しており、人間が意識することはできませんがお互いに情報伝達を行います。

結合組織は、細胞と細胞外基質(基質+線維)で構成されており、細胞外基質(特に細胞外マトリックス)を介して情報伝達を行うことができると考えられています。

難しいですね笑

簡単にいうと、結合組織は全身を覆う膜組織であり、この膜組織は身体の情報を互いに情報伝達し共有しているということです。

(※細胞同士には、ギャップジャンクションがあり細胞同士で情報伝達を行いつつ、それらを構成する結合組織は組織間液を介してパラクリンという方法で情報伝達を行います。)

このことからわかるように、人間は結合組織という膜組織に全身を覆われ、痛みを含めた様々な情報を常に全身で共有しています。

つまり、痛みの情報や身体の硬さの情報は、その部位だけでなく全身で感じており、一部位が硬くなると全身的に波及してしまうということです。

2.データから読み解く

ここで、1993年(Yahia LH,.et,.al,.J BNiomechj Eng)のデータをご紹介します。

人間の正常な腰部の筋膜を使った実験で、ストレッチを行って休んでストレッチを行った研究で、腰の硬さはどうなったか?という研究ですが、正常なはずの腰部の筋膜は余計に硬度を増したという結果になりました。

つまり、筋膜が引き延ばされるマッサージやストレッチでは、余計に硬くなり痛みが増すという事が1993年ではすでに分かっているということです。

さらに、1999年(Chiquet M, Matrix Biology:国際マトリックス生物学会議)のデータでは、ストレッチを行うと細胞外マトリックスの合成が高まり、コラーゲンを溶かすコラゲナーゼが減少し組織は硬くなり、結合組織のすき間を作るような調整を行うと、細胞外マトリックスの合成が低下し、コラーゲンを溶かすコラゲナーゼが上昇し、組織は柔らかくなったと報告されています。(※遺伝子転写レベルでの制御を示す証拠があり、伸長の変化に対する応答は迅速かつ可逆的であり、mRAレベルで反映)

これらのデータより、皮膚や結合組織を伸ばすようなマッサージやストレッチは余計に組織を硬くし、痛みを増悪させることが分かりました。

3.ストレッチはケガ予防になる??

それでもストレッチはケガ予防になるといった情報があります。

これはどういうことでしょう?

力士や体操の選手が入念にケガ予防でスタティックなストレッチ(筋を伸ばすような静的なストレッチ)を行います。

では、これらのアスリートは全くケガはないのでしょうか?

そんなことありませんよね。ケガで引退する選手も多いです。

ストレッチを行い身体を柔らかくしている選手はケガをしないのではなく、人間はこの角度までが正常ですと決められた解剖学的正常可動域をストレッチにて超えてしまうので、痛みを感じる感覚組織が異常なエラーを起こします。

本来、痛みを感じるセンサーはこれ以上筋肉が伸びてはダメだよと教えてくれる役目があります。

それは、身体を守るためとも言えます。

つまり、筋肉や膜組織にある痛みのセンサーが正常な範囲を超えて伸ばされたせいで、エラーを起こし痛みを感じない状態になっているといえます。

ケガをしないのではなく、ケガしているにも関わらず痛みを感じにくいので身体をどんどん崩している状態となります。

4.ライトスウェルは組織を調整する

先ほど挙げた論文以外にも多くの研究者が、マッサージやストレッチを行う事で組織が余計に硬くなり身体にとって良くない状況を作り出すと報告しています。

スポーツの分野でも、日本代表が健闘したサッカーワールドカップなど世界的な大会をみても選手が準備を行う際、ストレッチを行っている選手はおらず、ピョンピョンと飛び跳ねるように準備している選手が多いことに気が付きます。

これは、ストレッチがパフォーマンスを低下させることをトップアスリートは分かっているからです。

さきほどの論文でもあったように、大事なのは硬くなった組織にすき間をつくる調整を行う事です。

全身を包む網目状の膜組織にすき間を作り、水と接着性糖タンパクといった流動性のある液体を組織に戻し適切な弾性を作ることを指します。

ライトスウェルは、この最新のアプローチにて全身を包む結合組織の硬さを調整し、神経や血管の走行を正常に戻します。

結果、腹圧(体幹安定性)は高まり感覚が適切な状態に戻ります。

現在も医療機関を含めマッサージやストレッチといった過去の手技を行っている施設は多く存在します。

まずは、大切なお身体を守る為にも、ぜひ専門的なお身体の調整を行いましょう。

LIGHTSWELL

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