違いは、科学的根拠と熊本唯一の専門性

 脳をシンプルに捉える勉強会報告

6月11日は、LIGHT SWELLが主宰している勉強会である熊本リハビリ勉強会RES(以下RES)が開催されました。

RESは、熊本のリハビリ病院の中で積極的に勉強をしていきたいというメンバーと一緒に運営しています。

6月11日の勉強会テーマは「脳をシンプルに捉える」。

講師は、重度心身障害児をみられている作業療法士の先生と私が担当させて頂きました。

みなさんは、脳にどんなイメージを持たれていますか?

参加者のみなさんに尋ねてみると、

「脳の命令で身体は動いている」「脳が一番偉い」「運動するためには脳が必要」といった意見がありました。

実は、この地球上には脳がなくて生きることができ、活動できる生命が多く存在します。

ナメクジウオやホヤは脳を持ちません。

しかし、身体の無い脳は存在しません。脳だけで生きている生命体はこの地球上には存在しないのです。

そうなると、むしろ脳は身体の言う事を聞かざる得ないとも考えられます。

では、身体と脳の関係性とはどうなのでしょうか。

触れられた感覚を皮膚や感覚のセンサーが捉えると、神経をたどり脳に伝えられます。

痛みも優しい感覚も全て神経を伝わった脳へ伝えられます。

以前痛みのブログでも書かせて頂きましたが、痛みは脳で感じているので、揉んでも全く意味がありません。

正確に感覚という情報を脳へ伝えられているかが重要です。痛みが発生している筋膜や皮膚などの膜組織が硬くなっているのであれば、揉むのではなくミルフィーユ状の膜の滑走性を改善する必要性があります。

少し脱線しましたが、脳と身体は並列であり、どちらが優れているということではありません。

人間は感覚から受け取った情報を脳で変換しつつ運動を出力し活動しています。

そして、このシステムはお母さんのお腹の中の胎児の時から発生します。

お腹の中では、胎児がお腹を蹴ったりすることがありますが、なんと指をくわえたり(吸啜反射)、顔を触ることも分かっています。

さらに、1歳になる頃にはお父さん・お母さんが「右足から立つんだよー」「こうやって歩くんだよー」と指導しなくても、子供は、重力を含めた環境との相互作用から四つ這いやハイハイ、膝立ち等を経験し学習しつつ歩き出します。

生命はとても凄いです(複雑系であり非線形性である)。

実は、この脳をシンプルに捉える勉強会は来週6月18日に第2回目を開催いたします。

2回目は、脳をよりシンプルに捉えつつ脳と身体と環境の相互作用について詳しく考えていきます。

講師はLIGHT SWELLの平川が2時間話させて頂きますのでよろしくお願いいたします。

科学的根拠に基づいたパーソナルヘルスケア

LIGHT SWELL

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